歯科用CTと歯科治療

歯科用CTとは

歯科用CT 写真

T(Computed Tomography)はコンピュータ断層撮影とも言い、放射線などを利用して物体を走査しコンピュータを用いて処理することで、物体の内部画像を描き出す技術・機器のことです。
「断層撮影」の名前のとおり、本来は物体の(輪切りなどの)断面画像を得る技術ですが、これらの検査技術は単に断面画像として用いられるのみでなく、画像処理技術向上によって3次元グラフィックスとして表示されるようになります。
くさかべ新医院では歯科医療分野の中で最も画像解像度が高いとされる歯科用コーンビーム型CTを導入しております。

歯科用CTデータから高い精度の診断を行い、それに基づく安全な治療をご提供することが可能です。
インプラント治療希望者のCT撮影、CT画像診断は無料です。
 

  • CTで見えてくる

    一般のレントゲン撮影では見えなかった部分が容易に確認できるようになりました。
    人体を二次元投影した画像では、頬・唇・舌・骨・歯などが重なって描出され、見えない箇所も存在し診断が困難になることが多々ありました。
    歯科用CTであれば構造物が重複されずに三次元画像で描出されますから、顎の内部構造などもリアルに表現されるので診断が容易で正確に行えます。

  • 広がる治療の安全性

    インプラントだけでなく、矯正や根管治療、親知らずなど、幅広く歯科治療に応用することができ、正確な審査・診断により、治療の安全性を高めます。

  • 少ないX線量

    私たちは日常の生活でも自然に宇宙からの放射線を浴びております。
    これを自然ひばくといいますが、この自然ひばくが年間で2.4ミリシーベルトです。
    くさかべ歯科医の歯科用CTは1回あたり0.069ミリシーベルトです。つまり、当院の歯科用CTを約35回撮影してようやく年間の自然ひばく量に相当します。
    一般の医科用のCTで撮影した場合が0.6ミリシーベルトなので、歯科用CTは医科用CTの約10分の一のひばく線量ですむことになります。
    ひばくのデメリットにくらべて診断治療に多くの情報を提供してくれる歯科用CT撮影のメリットはとても多いと考えております。

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歯科用CTの大きな役割

CT 写真

いままでは大規模病院などにしか無かった歯科用CTですが、くさかべ歯科医院ではいち早く導入し、より正確な診断に役立つことはもちろん、経過観察などにおいても、当院で全て検査・診断・治療ができるようになりました。

医科用CTと異なり、歯科用CTは座ったままで撮影時間も約10秒ほどで済みます。医科用CTは次のような歯科治療において大きな役割を果たしています。

 

  • インプラント治療

    インプラント治療では、埋入する部位の術前の骨の状態(質や厚み、高さ、形態など)が正確で確実な判断が必要とされます。
    矯正治療は歯並びを良くすることは当然ですが、見えている部分(歯冠)だけでなく、歯の根の部分も顎の骨の中で適切に収まるよう歯をコントロールして治療します。
    見た目だけでなく歯の根も適切な位置に収め、咬み合わせを調整することでよく噛めるなど歯本来の機能が有効に働きます。

    歯科用CTでは通常のレントゲン写真ではわからなかった部分を、精密・立体的に見ることができるため、インプラント治療のための診査をより正確に行え、安全、確実に治療することができます。

  • 矯正治療

    矯正治療への利用では、術前の検査で顎骨の状態が正確にわかるので、歯の移動の限界が予測でき、また軟組織の状態もわかるので、治療計画の立案に役立ちます。
    最適な治療方法を導くことは治療期間の短縮にもつながります。

  • 歯周病治療

    歯周病は、細菌感染による骨の破壊がおきる病気です。進行すると歯を支える骨が溶けてしまいます。
    歯科用CTで歯の周囲の骨の破壊の程度が立体的に把握でき、歯周病の進行度を正確に診断できます。それにより、最善の治療計画をたてることができ、予知性の高い治療が行えます。

  • 親知らずの抜歯

    歯科用CTを親知らずの抜歯に利用することで、歯と神経との位置関係を立体的に把握することができます。これにより、神経を引っ掛けてしまう可能性や、周囲の炎症の程度、病巣の有無や大きさ、位置なども判断・考慮して、治療を行うことができます。
    また埋伏歯などの位置なども精密に判断できるので、余分な切開や骨の切削などを避けることができます。

  • 根管治療(歯の根っこの病気)

    歯の神経や根っこに潜む細菌を取り除く治療です。歯根の先端の病巣発見や、治療後の治癒の状態など、かなり正確に把握できます。
    歯科用CT画像を使った正確な診断によって、根の病気の完治を目指しやすくなります。

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